石炭を過去のものに!!
気候変動対策が主要議題となった会議でしたが、議長国のイギリスは、「石炭を過去のものにする」ことを目指し、世界の気候変動対策をリードし「G7は電力システムの脱炭素化に向けて大きな一歩を踏み出した」との共同声明を出しました。
日本は石炭火力の電源比率が32%と、G7の中では最も高く、再生可能エネルギーが伸びるイギリスは2%未満で、事前協議では各国に石炭火力の全廃を求めていました。
日本は一昨年、石炭火力の輸出を環境性能が高いものに絞るなど方針を厳格化して対応していて、今回の合意を受けても「厳格化した基準を守れば、石炭火力の輸出は可能」としています。
ただ、イギリス、フランス、イタリアなどは2020年代中の全廃を決めるなど、石炭火力への逆風は強く、一方、日本は発電コストの低さや安定供給の観点から石炭火力を手放しにくい状況です。
世界と足並みが揃える事が出来るのか? これからが日本の気候変動対策の正念場となりそうです。
2021年05月24日 09:15