新内閣、発足!!
長く続いたアベノミクスにより、日本の年間平均賃金は2000年に約422万円でOECD(経済協力開発機構)加盟35カ国中17位でした。2020年には約423万円と金額はわずかに上がりましたが、22位にまで順位を下げました。過去20年間の上昇率は0.4%にすぎず、ほとんど「昇給ゼロ」状態です。
原因とみられるのは・・
①バブル崩壊やリーマンショックなど大きく景気が落ち込んだときに、日本企業は労使が協調して雇用維持を優先し、賃金を抑制し人件費を抑え、増加した利益を内部留保とした事。
②雇用を維持しながら、賃金を下げられない事。
③労働組合の弱体化
④大企業が雇用維持を優先し続けたことで、中小企業に大企業から人材が移動しなく再編も進まず、生産性が上昇しなかった。
⑤賃金と個人消費の停滞の悪循環。賃金が上昇しなかったことで、個人消費が拡大せず国内市場も拡大しなかった。(所謂、デフレスパイラル)
既に6年前にはお隣の韓国にも年間平均賃金で約40万円ほど低くなっており、「昇給ゼロ」状態なのは日本とイタリア(マイナス0.4%)だけです。
何とか新政権には、この状況を打破し世界で肩を並べられる日本を取り戻して欲しい所です。
2021年10月04日 20:00