北海道新幹線、札幌延伸
延伸区間は212Km。そのうちトンネル区間は80%の169Km。そのトンネル工事で排出される残土は約2100万㎥。このうちの約3割が「鉛、カドミウム、ヒ素などの重金属」を含む自然由来の汚染土壌になると予測しています。
トンネルのなかでも、小樽市と札幌市の区間には「札樽(さっそん)トンネル」と呼ばれる全長26.2Kmのトンネル区間があり、このうち札幌側では約340万㎥の残土が排出されます。そのうちの約110万㎥(東京ドーム1杯分)が「要対策土」として手稲区の鉱山跡地に置かれる事になります。
残土の埋立候補地の近くには、浄水場(距離190m)、老人施設(210m)、病院(280m)、小学校(430m)、中学校(460m)があり、そこを「要対策土」を積んだダンプカーが1日に200台以上も往復する計画です。汚染残土が積まれる場所は、傾斜35~40度の急斜面で土砂崩れの危険性もあり、もし崩れたら、周辺の河川や浄水場も住宅地も汚染されることになります。
しっかりとした計画と対策が必要ですね。